社会問題の1つでもある孤独死。
こちらの記事では、日本の孤独死の現状について解説いたします。
■孤独死とは?
孤独死とは、主に一人暮らしの者が誰にも看取られることなく、一人で死亡することを指します。
日本では核家族化や高齢化が進み、家族の形の変化と共に一人暮らしの人が増えました。
また、昔に比べると近所づきあいなども少なくなり、日本では孤独死が大きな社会問題になっています。
■日本における孤独死の現状
出典:東京都監察医務院
東京都監察医務院が公表している東京23区内における一人暮らしで65歳以上の人の自宅での死亡者数は、平成15年は、1,451人だったのに対して、平成28年には、3,179人と、2倍以上に増えています。
今や孤独死は他人事ではなくなり、その危険と隣り合わせにあります。
出典:日本少額短期保険協会 第5回孤独死 現状レポート
また、孤独死をするのは男性の方が多い傾向にあります。
日本少額短期保険協会 第5回孤独死 現状レポートによると、孤独死者の8割以上が男性となっております。
高齢の男性の場合、料理や掃除などの家事を苦手とする傾向が女性より強い傾向にあります。
妻との離婚や死別などで一人暮らしになった場合、栄養状態や衛生管理が疎かになり、生活の質が低下してしまうケースが考えられます。
また、女性に比べ、男性は日常的な近所付き合いなどのコミュニケーションが苦手な方が多く、定年退職を迎えると社会との接点が減ってしまう傾向にあります。
そして病気などで動けないなどの異常事態に陥った場合、助けを求めることができず、周囲に異常が発見されないまま、手遅れとなってしまうケースがあります。
そのようなことから、男性は孤独死への注意が特に必要です。
出典:日本少額短期保険協会 第5回孤独死 現状レポート
孤独死を死因別に見ると、孤独死の死因は、病死が最も多く6割以上を占めています。
次いで、自殺が約1割というデータがあります。
出典:日本少額短期保険協会 第5回孤独死 現状レポート
また、孤独死を年齢別に見ると、60代が約3割と最も多いです。
しかし、20代~50代の現役世代の割合を見ると、約4割を超えています。
孤独死は、決して高齢者だけの問題ではないというのが日本の現状です。
■まとめ
今回は、孤独死の現状について解説いたしました。
孤独死は日本における社会問題であるため、決して他人事ではありません。
人生の最期を孤独死というかたちで迎えないためにも、孤独死の現状について向き合ってみることも大切なのではないでしょうか。